3月15日、「子供の森」計画(以下、CFP)の実施に関するフィリピン政府との基本協約が更新されました。CFPに関する同国政府との協約は、1992年に初めて締結され今日に至っています。当初は、オイスカと環境天然資源省(以下、DENR)、文化・スポーツ省(現・教育省)との間で締結されましたが、二回目以降は、それにフィリピン国家ボランティア調整局が加わりました。2008年に前回の協約の期限が切れていましたが、同政府内ではCFPに対する強い期待感から更新の動きが高まり、今回、農業省も加わっての更新となりました。すでに、プロセソ・アルカラ農業省長官、ラモン・パヘDENR長官、ホセリト・デベラ国家ボランティア調整局局長とオイスカの永石安明事務局長との間における調印は済み、同日のアルミン・ルイストロ教育省長官との調印をもって基本協約の最終調印が完了し、正式文書の交換が行われました。
今回の更新により、協約は本年3月からの5年間と延長されました。これは、フィリピン政府がオイスカの20年にわたる活動を高く評価しているとともに、CFPが単に子どもたちに対する環境教育の域にとどまらず、フィリピン全国の地域社会における環境に負荷の少ない農業の発展にも貢献できることを期待している証と言えます。