2010年10月25日

甘木朝倉支局「子ども環境宣言2010」 COP10閣僚級会合で193の国と地域の代表に紹介される

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  • ジョグラフ事務局長に宣言文を手渡す永石事務局長とソフィアン副会長(左から)
    ジョグラフ事務局長に宣言文を手渡す永石事務局長とソフィアン副会長(左から)

     2010年10月16日、福岡県朝倉市で、オイスカ甘木朝倉支局主催の「2010オイスカデーinあさくら 母なる地球の子ども環境サミット」が開催されました。これは、環境をテーマに子どもたちが中心となって話し合うもので、地元の中高生、約50名とオイスカ西日本研修センターの研修生17名(11ヵ国)が参加しました。中高生は、ごみの分別や地域の清掃など、学校での環境に対する取り組みをそれぞれ発表。研修生も自国での環境対策の取り組みを報告しました。 

     同サミットの最後には、発表をまとめた宣言文「子ども環境宣言2010」が採択され、参加した生徒の代表から朝倉市の森田俊介市長へ手渡されました。 

     また、同宣言文は、10月25日に行われた生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の公式サイドイベント内で、オイスカの永石安明事務局長より、生物多様性条約事務局のアフメッド・ジョグラフ事務局長にも英訳文をそえた形で手渡されました。ここには、先の子ども環境サミットに出席したオイスカ・マレーシア総局のダト・モハメド・ソフィアン副会長も立ち会いました。 

     さらに、10月27日から行われたCOP10閣僚級会合の開会式で、ジョグラフ事務局長により「ふるさとを思う日本各地の子どもたちからメッセージが寄せられています。これもその一つです」と、宣言文を掲げて、生物多様性条約を批准している193の国と地域の首脳や環境担当相らに紹介されました。 

     この様子は公式記録としてさまざまなメディアで世界に配信されており、オイスカを通して、子どもたちの「ふるさと」を思う気持ちと、これからの取り組みについて、各国代表者だけではなく、多くの人々に発信することができました。

    COP10閣僚級会合の開会式で宣言文を掲げ、紹介するジョグラフ事務局長(ⒸGovernment of Japan)
    COP10閣僚級会合の開会式で宣言文を掲げ、紹介するジョグラフ事務局長(ⒸGovernment of Japan)

     

    ——- 子ども環境宣言2010(原文) ——-

     私たちの住むこの地域は、筑後川、宝満川、小石原川、佐田川、等の恵みを沢山受け、深緑の山々に周囲を囲まれています。また、長い歴史とその中ではぐくまれた文化を持つすばらしい所です。この豊かな自然や歴史、文化は、先輩達がそうであった様に、私たち若者が、確実に受け継ぎ、そして未来へと引き継ぐ宝物です。今私たちの周りでは、地球温暖化や異常気象など大きな変化が起きています。この先地球は、故郷は、どの様になってしまうのでしょうか。

     ここに集まった私たちが、学校や地域でどうしたら、この豊かな自然を守り、歴史、文化を受け継ぎ、そして伝えていくことが出来るか、真剣に考え、活動していく事を今ここに宣言いたします。しかし、子どもたちだけではなく、大人のみなさんも、行政も一緒に考え取り組むことが大切です。朝倉市、うきは市、筑前町の皆さん、一緒にすばらしい故郷を守るため努力しましょう。

    2010年10月16日
    母なる地球の学生環境サミット参加者一同

    ・水と空気を作り出す、山の木々を守るため、紙や鉛筆を大切にします。
    ・エコを心がけ、水や電気の無駄遣いを少なくします。
    ・ごみの減量化を図るため、リサイクル運動等、積極的に取り組みます。
    ・地産地消を心掛け、地元で採れた安全な作物に感謝の気持ちを忘れずおいしくいただきます。

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