12月16、17日にかけてフィリピンを直撃した台風22号により、ネグロス島で進む養蚕普及プロジェクトの拠点であるバゴ研修センターが大きな被害を受けています。前回お伝えしたレポートの続報です。
以下、現地からの報告です。
●12月27日から電気が復旧した。台風の影響を受けた後から後片付け(特に、電動チェーンソーやクレーントラックを使用した倒木の処理)や雨漏りの建物応急処置、電気の漏電チェックなどを行っている。
●12月23、28日にはネグロス島の山手農家で収繭(繭の収穫)を行った。養蚕のための建物(荘蚕所)が壊滅、また繭も汚れたものが多く農家もがっかりしている様子。しかし、これまで電気がなく、繭を天日乾燥していたが、電気が復旧したため繭乾燥の機械を使用できるようになった。
●外務省の日本NGO連携無償資金協力「ネグロスシルク事業を基盤とする養蚕普及全国展開支援事業」を受けて、2019年より新しく養蚕事業を拡大した、隣島のパナイ島アンティケ州の南で桑を植え始めていた農家も被害を受けた。
台風の夜は、近隣家族が避難して来て、バゴ研修センター内の建物(2020年州政府寄贈建物)で朝まで過ごすなどの避難所(シェルター)のような役割を果たしたとのこと。現在も、現地の方々と助け合い、支え合いながら、修復作業に取り組んでいます。
オイスカでは、現在協力を呼びかけている冬募金に「海外災害支援」の項目を加え、募金への協力を呼びかけています。「子供の森」計画、養蚕普及プロジェクトをはじめとした多くの活動拠点であるセンターの再建にご協力よろしくお願いします。