1989年よりマレーシア・サバ州テノムで活動しているKPD/オイスカ青年研修センターでは、現在43名の現地研修生たちを対象に1年間の技術研修を実施しています。研修生は、稲作、蔬菜栽培、食品加工、畜産の研修を1週間毎にローテーションで受けることにより、それぞれの分野の技術を総合的に身につけることができます。入所から半年以上たった彼らは、自らの得意分野を見出し、意欲的にそれぞれの研修に励んでいます。特に、食品加工の実習にやりがいを感じている研修生が多く見られます。午前中にドーナツ、アンパン、ゼリーといった5、6種類のお菓子作りを行い、午後はそれらをセンターの正門に設置してあるブースにて村人たちに販売します。大変おいしいと好評で、売れ残りはほとんどありません。このような実践研修は、研修生の士気向上にも大いに繋がっています。
8月26日、オイスカ富山県支部企画による「緑の植林協力隊2009」一行34名が、センターを訪問しました。一行はセンターの成り立ちや活動内容などの説明を受けた後、センター内を視察しました。交流会では、スタッフと研修生によるマレーシアの歌や伝統舞踊で熱烈な歓迎を受けました。中には、週1回の日本語授業で学んだ単語を一生懸命に使い、日本人参加者と上手にコミュニケーションをとっている研修生の姿も見られました。当センターには、日本からの訪問者も数多く、研修生にとって日本の文化や言葉を知る貴重な機会となっています。