2020年2月7日

【国内ニュース】甲州市・オルビスの森「ふれあいの森林づくり」で表彰ほか

  • 国内ニュース
  • 甲州市・オルビスの森「ふれあいの森林づくり」で表彰

     オルビス㈱は、2011年1月、山梨県甲州市やオイスカなどと甲州市里山創造推進協議会を設立し、翌年4月より同市有林約100haにおいて、荒廃した森林を整備して里山として再生する活動を10年計画で行っています。17年度までは、生物多様性の高い森と木材生産を目的とした森を目指し、苗木の植栽や間伐などの基礎整備を中心に活動。18年度からは、人が安全に自然とふれあえる森として活用できるよう、遊歩道や展望デッキなどの整備を3年計画で進めています。
     今年度の活動は、10月末に予定されていたものの、台風の影響で中止を余儀なくされました。しかし、社員の熱意により、11月30日に活動を行うことを決め、遊歩道の整備を実施しました。5㎝ ほどの霜柱が立つ寒さでしたが、参加者は杭打ちなど汗をかきながら作業をしていました。
    このような地道な取り組みが評価され、国土緑化推進機構が行う「ふれあいの森林づくり」表彰(優れた森づくり活動を行う自治体が対象)において、甲州市が同理事長賞を受賞し、12月14・15 日に沖縄県で開催された全国育樹祭にて表彰されました。

     

    オイスカ高校エコワングランプリで審査員特別賞!

     12月7日、東京ビッグサイトで第8回イオンエコワングランプリの最終審査会と表彰式が開催され、ノミネートされていたオイスカ高校のワールドキャリアコースの生徒らが「浜と松プロジェクト」の取り組みを発表、審査員特別賞を受賞しました。
    同プロジェクトは、学校がある浜松市の「木」がマツであることから、マツをテーマに、マツクイムシの被害が出ている松林や浸食の影響を受けている浜辺を守ろうと2015年に始めたもので、生徒らは学校でマツクイムシに抵抗性のあるクロマツの苗を種子から育て、中田島砂丘などに植栽を行うほか、海岸浸食を防ぐための保全活動や防潮堤工事による影響の調査なども実施しています。地域住民や行政と連携しながら社会課題解決のために取り組む姿勢が評価され、受賞につながりました。

     

    四国研修センター5名に修了証を授与

     12月14日、四国研修センターで研修修了式が行われました。オイスカの中野悦子理事長から修了証を授与されたのは、地域開発コースを終えた5名。地元の綾川推進協議会の会員をはじめ、日頃から研修を支えてくださっている支援者ら約60名がお祝いに駆け付けました。
    研修生は答辞、成果発表などを通じ、10ヵ月の研修成果とあわせ、お世話になった方たちへの感謝の気持ちを伝えていました。

     

    英作文コンテストでボランティア体験つづり優秀賞に輝く!

     19年の夏にオイスカ富山県支部が企画・派遣した「緑の植林協力隊2019」に参加した同県在住の高校1年の荒木大志郎君が、全国高等学校生徒英作文コンテストで優秀賞を受賞しました。
    荒木君が英作文の題材に選んだのは、訪問先のタイで体験した村でのもてなしで、村で出された質素な昼食を前に、自分は歓迎されていないと感じてがっかりしたこと、手で食べることへの戸惑いなどがつづられています。しかし、村人からの話で、これが特別な食事であることを知った荒木君は、自身の勝手な思い込みを恥じ、手で食べることで、食べ物のおいしさを感じると同時に、村の人たちに心から受け入れてもらえたことを感じたといいます。
    朗報を受けたタイの春日智実駐在代表は「私たちの現場で気づきを得ていただけてうれしい。植林ボランティアに参加する日本人と現地の人たちの心の交流が、普段の地道な作業やプロジェクトを支える原動力となっている」と喜びの声を寄せています。

     

    9回目となる写真展名取駅で開催

     12月16〜28日、宮城県名取市で進む「海岸林再生プロジェクト」(以下、プロジェクト)による写真展が、JR名取駅東西通路ギャラリーで開催されました。多くの市民が利用する駅での開催は反響が大きく、今回が9回目となりました。 SOMPO環境財団(旧損保ジャパン日本興亜環境財団)のCSOラーニング生として、プロジェクトでインターンシップを行ってきた東北福祉大学3年の森みなみさんが企画、掲示などの作業を担当しました。

     

    岐阜からモンゴルへ! 中古救急車を支援

     12月23日、モンゴルに支援する中古救急車の贈呈式が岐阜市消防本部で開催され、柴橋正直市長(写真右)からブルガン県セレンゲ村のナサンドラム村長(同中央)に目録が手渡されました。
    同国ではウランバートルなどの大都市を除き、救急車がほとんどないことから、ケガや病気で緊急搬送が必要な場合も、広大な土地を普通車両で移動しなければならず、結果、命を落とすことが多いといいます。
    そうした中、岐阜市は、オイスカ岐阜県支部を通じてモンゴル総局の要請に応じ、今回寄贈された2台を含め、これまでに5台を同国に支援。
    ナサンドラム村長は、「村では救急車の存在が救命に直結する」として深く感謝の意を表しました。また、式典には、オイスカから、岐阜県支部の小川信也会長、モンゴル総局のニンジン事務局長も出席し、岐阜市の関係者らに謝意を伝えました。
    中古救急車は、 セレンゲ村では保健局が管理し、病院への搬送などに活用されることになっています。

     

    モルディブ大使が中部センターを視察

     12月10日、イブラーヒム・ウェイス駐日モルディブ特命全権大使が、中部日本研修センターを訪問され、研修の様子を視察しました。現在、オイスカは同国に拠点を持たず、活動も行っていませんが、インドやスリランカなどモルディブの近隣諸国をはじめ、アジア太平洋地域でのオイスカの取り組みを知った大使から要請があり、訪問が実現。また同大使は、前日の9日には、オイスカが宮城県で進めている「海岸林再生プロジェクト」の現場も視察されました。
    この投稿へのトラックバック:

    アーカイブ