2018年12月5〜7日、フィリピンで初となる日・比ビジネスマッチングフォーラム(以下、フォーラム)が開催されました。これまでマレーシア政府機関のマラ公団と6回にわたりフォーラムを共催してきましたが、昨年5月の総選挙の結果を受け、マラ公団指導部が交代したことで同国での開催が危ぶまれていました。そこで名乗りを上げたのが日比の企業によって構成される民間の経済団体、フィリピン・日本経済協力委員会(PHILJEC)です。民間レベルでの日比の経済交流を活性化させたいと考えていたフィリピン側の会長アニセト・サルド・Jr.氏が、長年の交友関係があったオイスカに対し、日比中小企業によるフォーラムの開催を要請したことで実現しました。
5日の夜は、国立土地銀行本社ビルにおいて、同行ブエナベントラ総裁による日本企業参加者への歓迎夕食会が催されました。
翌6日の開会式典では、在フィリピン日本大使館の伊従誠公使が挨拶に立ち、日比の経済関係の現状について述べた後、貿易産業省事務次官兼投資委員会委員長ロドルフォ博士による基調講演が行われました。また商談会に先立ち、現地企業からは日比の文化習慣の違いや、それらを踏まえての企業活動の留意点などが分かりやすく説明されました。
商談会では、参加した30社の日本企業それぞれにテーブルを設け、現地企業80社が順番に商談を行いました。制限時間を超過する企業も多く見られ、活発な商談、情報交換がなされ、次回開催への期待の声が寄せられる、充実したフォーラムとなりました。