2017年10月19日〜29日、「子供の森」計画(以下、CFP)の代表児童5名と引率の教員、コーディネーター4名をインドネシアとミャンマーから招聘し、CFP子ども親善大使交流事業を実施しました。東京・静岡・埼玉の各都県で、 環境に高い関心を持って活動に取り組む日本の子どもたちと交流をしたほか、支援企業を訪問して活動報告などを行いました。
26日、本部事務所がある杉並区で、ユネスコスクールに加盟している区立西田小学校を訪問した一行は、5年生の児童と交流。親善大使は、自分たちが取り組んでいるCFPの活動について映像を交えて説明したほか、母国が抱えている環境問題について報告しました。児童から大気汚染や森林伐採といった環境問題の原因や影響、さらには、自分たちにできる行動に関する提案がなされると、親善大使らは、同年代の子どもたちが地球規模で考え、行動しようとする様子に驚いていました。ミャンマーの親善大使は「海を見たことがなかったので、サンゴ礁の減少といったことが問題になっているのを知らなかった。人間の活動によって地球温暖化が進んでいることに衝撃を受けた」と感想を述べました。
また、イオンレイクタウンmori(越谷市)では、イオン店舗を拠点とした環境活動に取り組むイオンチアーズクラブの子どもたち25名と共に廃棄物をテーマにしたワークショップに参加。廃棄物利用の工作を行ったほか、国別の3グループに分かれて、ゴミの分別をテーマに話し合いました。親善大使は、 約15種類のゴミについて、家庭や学校などの身近な場所でのゴミ処理方法に照らし合わせて考え、さらに自分たちで工夫したアイデアを加味しながら、再利用やリサイクルの仕方を発表。異なるアイデアを出しあって、互いに学び合う機会となりました。
親善大使らはそれぞれ自国の在日大使館を表敬訪問し、ミャンマー大使館ではキン・ニラー・ソー公使参事官から、「日本の進んだゴミの分別方法や路上にゴミが出ない仕組みなどをしっかりと学び、帰国後にはそれを活かしてリーダーとして活躍してほしい」と激励を受けました。また、インドネシア大使館では、アリフィン・タスリフ大使と面会、CFPの活動について報告をすることができました。一行は日本で活動できたことに自信を持ち、帰国後には、これまでの環境保全の取り組みに加え、学校や地域でさらに実践の輪を広げていきたいと語り帰国の途につきました。