6月15日、インド政府が進めるガンジス川浄化国家計画に関し、首都ニューデリーで同政府とオイスカ・インターナショナルとの間で協約が締結されました。署名式には、日本から中野良子総裁が出席、ガンジス川の水管理を担当する水資源・河川開発・ガンジス川再生省のウマ・バラティ大臣と平松賢司駐インド大使も同席して、インド総局のアロック・シンハ会長らと共に署名を見守りました。
ガンジス川はヒマラヤ連山に源を発し、インド北東部の大平原を縦断、2525㎞を流れる大河で、インドでは国民の46%が流域で生活を営んでいるといわれています。ガンジス川の流域における環境保護と再活性化は政府の最重要政策の一つで、同国政府は日本をはじめ主要先進諸国や世界銀行などの国際機関から協力を得て計画を進めています。 オイスカでは2016年6月に中野総裁をはじめとする20名が現地を訪れ、ガンジス川の汚染の状況や浄化活動の現状などを視察、支援や協力の在り方を模索してきました。
今回の協約では、オイスカがアジア太平洋地域で長年取り組んできた農業指導の経験を活かし、ガンジス川流域でも住民らを対象に同様の技術協力を行うことや環境保全を目的とした植林とそのための啓発活動を実施することが盛り込まれています。
今後はインド総局や昨年発足したバラナシ支局が中心となり、関係各所と連携を図りながら活動を展開していく予定です。